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一般にもっとも名前の知られた路上監視カメラであるオービスは、自動速度取締機の総称で、1980年頃Nシステムに先立ってアメリカで開発されたオービスVと呼ばれる装置がその原型です(NシステムもこのオービスVから派生した装置といえます)。現在、速度の計測方法などが異なるさまざまな種類のオービスが、500基以上も公道に配備されています。
1・フィルム撮影方式
もっとも初期型のオービスでは、速度違反車両を赤外線フィルムカメラにより撮影しています。オービス本体は路肩や中央分離帯に設置されており、速度違反車両だけを選択的に撮影します。
車両速度の計測には、レーダーを使用する場合と路面に埋め込まれたループコイルを使用する場合とがあります。レーダー式では、オービス本体から数十メートル手前に、速度計測用のレーダーが配備されています。ループコイル式では、オービス本体から数十メートル手前の路面に、速度を計測するループコイルが埋め込まれています。ループコイルの埋め込まれている位置には、路面に白線が引かれている場合があります。いわゆるレーダー探知機により速度超過の予防ができるのは、前者のレーダー式のタイプに限られます。
メンテナンスやいたずら防止などの理由から、現在新たに設置されるオービスは、後述するHシステムがほとんどであり、現存するフィルム撮影方式のオービスも順次Hシステムに切り替えられていくと思われます。
2・ Hシステム(LHシステム)
Hシステムは、阪神高速道路に重点配備されたレーダー式オービスから派生し、現在では一般道をはじめ全国の公道に設置されているオービスの総称です。Hシステムでは、従来のフィルム撮影方式のオービスとは異なり、赤外線CCDカメラを使用した電子画像撮影方式を採用しています。
Hシステムにも、車両速度の計測方法によって、レーダー式とループコイル式それぞれのタイプが存在します。ループコイル式のHシステムはLHシステムと呼ばれることもあります。
通常 Hシステムでは、本体の数百メートル手前に、速度超過を警告する電光掲示板が設置されています。これは、Hシステムは「高速走行抑止システム」であり、速度取り締まりのための装置ではないとする建前を正当化する目的と考えられます。
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